山口県の地域がん登録事業は、1986年(昭和61年)10月に開始されました。手元に残っている当時の手引き書には、「県下のがんに関する情報を収集分析することは今後のがん対策の指針となり、県民の保健衛生の向上に極めて重要であることから…」とあり、当時のがん登録事業に対する理解と先見性が感じられます。 1997年(平成9年)に「県立中央病院(現 県立総合医療センター)」へ登録室が移設され、年間約6,000件の登録、協力医療機関への登録症例生死情報還元、年間報告書の作成などの業務を継続して実施してきました。 2007年(平成19年)には、都道府県がん診療連携拠点病院に指定された山口大学医学部附属病院へ移設、及び登録室を「山口県がんサーベイランスセンター」と名称変更しました。現在では年間約13,000件の届出票と約17,000件の死亡小票を処理しており、登録精度は年々向上しています。今後は、登録精度のさらなる向上と登録情報の還元を課題として取り組んでいきます。
本院に登録室が移設されて、約6年が経過しました。登録事業の質と量を充実させ、我が県のがん対策に貢献できるよう、明るく楽しくやりがいを持ちながら、スタッフ一同で登録作業に日々励んでいます。