全国のがん登録室情報

2013年7月現在

都道府県がん登録室に関する情報 【東京都】

登録開始年:2012年
Year Registry Started: 2012

中央登録室の所在:東京都福祉保健局保健政策部健康推進課分室(都立駒込病院内)
Localization of Registry: Bureau of Social Welfare and Public Health, Tokyo Metropolitan Government
東京都地図
東京都人口ピラミッド

登録室紹介(Introduction of Registry):

東京都は人口約1,300万人(平成22年国勢調査)で、東京23区、26市、5町、8村を有する、日本の司法・立法・行政・経済の中心地となっています。

東京都地域がん登録室は、東京都福祉保健局保健政策部健康推進課分室として、都立駒込病院内にあります。都においても、地域がん登録の必要性は昔から議論されていましたが、患者数や医療機関が多く、また、近隣県との連携も必要になることから、なかなか実施できませんでした。しかし、22年度診療報酬改定等により、医療機関から地域がん登録の開始を望む声が高まってきたこともあり、24年度から実施することになりました。

23年度に準備組織を立ち上げ、学識経験者のご意見も踏まえながら、事業の方向性を検討し、準備を進めてきました。その後、24年4月に地域がん登録室を立ち上げ、7月から登録業務を開始しました。現在、健康推進課職員3名と専務的非常勤職員6名、入力業務委託職員3-4名の陣容で、がん診断情報と死亡情報のデータベース登録作業が軌道に乗って参りました。

東京都は全国の人口の10.4%を占め、日本の地域がん登録室の歴史の中で、単一登録室としては経験のない大規模な登録を扱うことになりますので、先進県で培われた精度の高い手法を用いつつ、効率化することも重要です。

さらに、都民の生活の場であるのみならず、首都という国民全体の共有財産でありますので、東京都の医療機関の中には、受診患者のうち、都民以外の方が30-40%以上を占めている施設が多数存在します。このためには、当初から、他道府県、特に隣接県との協力体制を検討していく必要があります。

また、東京都は人口移動の多い県でもあり、5年で1割前後の人口が転出していきますので、確実に予後を追跡することも大きな課題となってまいります。

 
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