奈良県は、人口約134万人(平成29年10月1日現在)で、39市町村、5医療圏で構成されています。 本県では、がんは昭和54年より死亡原因の第1位であり、毎年約1万人の方が新たにがんと診断されるとともに、約4千人の方ががんで亡くなっています。がんの実態に即したがん対策を推進するために、2012年1月から県庁舎3階にがん登録室を設置し、登録室責任者1名、作業責任者1名、作業担当者3名でがん登録業務を行っています。 地域がん登録では、2009年症例分のデータから登録を開始し、99施設の届出協力医療機関に協力いただいています。登録精度は、2011年症例より遡り調査を実施し国内基準に、2012年症例より国際基準に達し、より正確な罹患データの把握ができる状況になりました(詳細は下表のとおり)。 今後も引き続き精度の高いデータを蓄積・収集し、がん種別や地域の実情に応じたがん対策が実現できるようデータ分析を進めてまいります。