都道府県がん登録室に関する情報　【広島市】

登録室紹介（Introduction of Registry）：

広島市のがん登録は、1957年に広島市医師会腫瘍統計事業として発足し、2005年4月に広島市が事業を継承して広島市地域がん登録となりました。放射線影響研究所は事業開始当初から業務を委託され、疫学部腫瘍組織登録室の職員が、市内の主要病院を定期的にまわり、診療録からがん情報の収集・登録作業を行なっています。

事業の開始当初は、がん登録が普及していない状況下にあり、トレーニングを受けた職員が病院の全診療録からがん症例を選び出し、登録に必要な項目を記録する採録方式を主体として進めました。この方式により今日まで、完全性と内容ともに高い登録精度を維持できたと自負しております。

2009年8月には、広島県と地域がん登録資料の相互利用に関する協定書を締結し、それぞれが収集した罹患情報を相互に提供し、さらに登録精度を向上させています。今後も各関係者のご協力をいただきながら、地域がん登録の発展に貢献できることを願っております。